レポート&スタッフブログ
10月30日(金)
昔の一般的な木造住宅は、すきま風がヒューヒュー入ってきたり、壁の断熱材の性能が悪かったり、床下空間があり床が冷たいから、家全体が温まりづらくて、家の中にいても暖房機器を使わなければ常に寒かったようです。
今の一般的な住宅は、サッシや窓の性能等が向上したことで、すきま風は改善、断熱材も高性能になり昔よりは暖かくなりました。
床下空間はというと、そのまま床下空間を設けている家が多いようです。
なぜ、寒さの原因となる床下空間を設置しているのか。
■建築基準法施行令22条
床が木造の場合、防湿のために次のように定められています。
・地盤面から床までの空間を45センチ以上設ける
・外周部の基礎(コンクリートの基礎ですね。)には、換気孔を設ける
だから床下があるんですね。
しかし床下空間を設けなくて良い場合があります。
それは、
・ 床下をコンクリートにすれば、この限りでない。
床下の無い家を建てているハウスメーカーはほとんど無く、見たことがある方は少ないと思います。
コンクリートの家(WPC工法)は、床下空間がありません。
下の写真のように、床下は土と砂利で埋めてからコンクリートで蓋をします。
「地熱利用強化基礎工法」の基礎
基礎に盛土をして床下空間を土で充填し、転圧します。
土の上に防水シートを敷き、鉄筋で、基礎と一体化する岩盤を造ります。
蓋をするようにコンクリートを打設します。基礎を岩盤化させ、強度を高めます。
これが床下の無い家の基礎の構造です。
鉄筋コンクリート住宅の性能についてもっと詳しくお知りになりたい方はこちら
床下が土やコンクリートで埋まっていても、同じように冷たいのでは?と思う方もいるでしょう。
床下空間がある家は、家の床は常に冷たい外気にさらされていますが、床下が無い場合は冷たい外気に触れることはありません。
だから、室内の床が冷たくならずに、家の中が暖かいのです。
今では少なくなりましたが、井戸水を思い浮かべてみてください。
井戸水は外気に影響されません。地下水は地熱の影響により、四季の温度変化が少ないため、真夏でも冷たく真冬でも暖かく感じます。
この地熱を利用し、床下の温度変化を抑えて省エネルギーで暖かい空間を実現しているのが、上の写真で解説した「地熱利用強化基礎工法」です。
実際の住み心地を、コンクリートの注文住宅に住むオーナー様に伺いました。
●静岡市I様
「もう20年近く住んでいますが、冬は室内が本当に暖かいです。最初は驚きましたが、今ではこれが普通だと思って生活しています。暖房機器も真冬の本当に寒い時以外は使いません。床が暖かいのは足が冷えないので助かります。たまに来客があったときは、皆室内の暖かさにびっくりしていますね。『床暖房つけてるの?』と聞いて来る人もいますね。今日の朝方も外が8℃でしたが室内は19℃もありました。10℃以上も暖かいと別世界です! 長い間住んでいると、安心安全で暮らしやすい家にしてよかったなぁと思っています。」
【まとめ】
●昔の家は、すきま風・低性能の断熱材・冷たい床で寒かった。建築基準法で定められている床下空間。
●床下の無い家とは?
床下は土と砂利で埋めてからコンクリートで蓋をする「地熱利用強化基礎工法」の基礎
●床下が無いと暖かい理由
床下が無い場合は床が冷たい外気に触れない為、室内の床が冷たくならずに、家の中が暖かい
●オーナー様からは、冬は本当に暖かくて住み心地は抜群との声
【最後に】
家のデザインやインテリアは、基本的にはどのハウスメーカーでも同じように施工することができます。大切なのは性能です。家選び・ハウスメーカー選びのポイントは、デザインでカモフラージュされた一見良さそうな家よりも、安心・安全や暮らしやすさについて高い性能を持った家を選ぶことです。
ハウスメーカー百年住宅の住宅展示場(モデルハウス)では、全展示場 地熱利用強化基礎を採用しています。基礎の断面を見ることができ、地熱利用の暖かさも体感することもできます。『展示場の来場予約』はこちら(クオカード3,000円プレゼント中)
様々な住宅メーカーの住宅展示場(モデルハウス)で、実際に構造を見て、触って、後悔しない構造選び・ハウスメーカー選びをしていただければと思います。